« ハサミ男、映画化。 | トップページ | ハサミ男 ~小説のトリック・映像のトリック »

2005/04/04

殊能将之氏の本

ハサミ男がヤミツキになったので、他の本も読んでみました。好きになると、その人の作品、色々と読みたくなりますよね。

次に読んだのは「美濃牛」
これはまたハサミ男とはがらりとムード変更。全体的には横溝正史風(というと、怒られる?オマージュ、ですね)で、舞台は岐阜の山奥。美濃というのは岐阜地方のことで、そこで育てられる牛とギリシャ神話の「ミノタウロス」をかけたタイトル。舞台は架空の村「暮枝」村で、これも「クレタ」島と韻を踏んだ感じ。
ちなみに私、暮枝村近辺とされる板取や洞戸のあたりは行ったことがあります。(鮎を食べに行きました!テレビCMも流してる有名なヤナがあるので。)だからついついそのあたりの景色を思い浮かべながら読んでましたね~。

フリーライターの天瀬がカメラマンを連れて、鍾乳洞の中にある「奇跡の泉」の取材のために暮枝村にやってくるところから物語は始まります。その話を持ち込んだのは石動という男で、ディテクティブ・ディレクターを名乗る変わったヤツ。しかもその鍾乳洞は地元の名家「羅動家」の敷地内にあり、取材許可がおりない。取材のために羅道家通いをするうちに、その家の息子が鍾乳洞前で首なし死体となって発見される・・・

結果としては、ハサミ男のような驚きはなかったけど、小説を読むという楽しみではマル。
見えている部分と裏の部分の違いが重要なファクターになってたかな?読んでいる側がこうだろうと思っていたことがすべてひっくり返されて「逆転」していくあたりがまさに「迷路」。
この作品から石動戯作(いするぎぎさく)という探偵さんが登場。はっきり言って変なヤツ(笑)ですが、これまでの探偵にいないタイプで、けっこう面白いです。

ところで、殊能氏の作品の中に出てくる食事シーンは描写が細かいんですよねえ。本筋とはまったく関係ないのに。ハサミ男でも、感じのいい喫茶店での食事シーンが出てきますし、美濃牛でも、天瀬や石動が逗留している民家の料理上手な奥さんの出してくれる料理がとてもおいしそう。これは、ご自信の趣味かしらと思ったら、やはりそうだったんですね。サイトを見たら自分が何を作って食べたのかがとてもたくさんメモされてました。料理好きなんですね。しかもすごいマメ。頭が下がります。

|

« ハサミ男、映画化。 | トップページ | ハサミ男 ~小説のトリック・映像のトリック »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/96700/3559468

この記事へのトラックバック一覧です: 殊能将之氏の本:

« ハサミ男、映画化。 | トップページ | ハサミ男 ~小説のトリック・映像のトリック »