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2005/05/01

阿修羅城の瞳

「阿修羅目覚める時、逆しまの天空に不落の城浮かび、現し世は魔界に還る・・・」

レイトショーで「阿修羅城の瞳」を見てきました。
この作品は、劇団☆新感線が2000年に初演・2003年に再演されて大人気を博した舞台の映画化です。


舞台は鬼が跳梁跋扈する江戸後期、文化文政の時代。
幕府は鬼を退治するために、「鬼御門」と呼ばれる組織を結成。「鬼御門」とは人の中に潜む鬼を見つけ出す能力と、ずば抜けた剣の腕をあわせ持った鬼退治の精鋭集団。鬼を殺戮する容赦のない行動のため、一般市民からも恐れられる存在だった。
そんな折、鬼御門の棟梁・国成の元に美しい鬼女・美惨が現れ、鬼の王・阿修羅の復活を予言する。

病葉出門(わくらばいずも)。彼は以前、「鬼殺しの出門」と恐れられた男だった。しかし、5年前のある事件をきっかけに鬼御門を辞め、現在は四世鶴屋南北の元で歌舞伎役者として活躍している。
ある日、彼は江戸で噂の盗賊団「闇のツバキ」の一員である美しい女と出会う。彼女の名は「つばき」。5年以上前の記憶を持たない女だった。
2人が出会ったその時から、つばきの肩に不思議な赤いあざが現れる。そのあざは2人の思いを写すかのように、段々と大きくなっていった。

鬼御門の副長・安倍邪空は阿修羅の力欲しさに美惨と手を組み、隊長の国成を殺害。美惨に言われ、「赤いあざを持つ女」であるつばきを追い始める。

実はつばきの肩に現れたあざこそ「阿修羅復活の徴」。つばきは恋をすると鬼になってしまう運命を背負った女だったのだ。どうしようもなく惹かれあっていくつばきと出門が心から結ばれた時、つばきの体と江戸の空に異変が起きはじめる。

「恋をすると鬼になってしまう娘と、鬼殺しの男との宿命のラブストーリー」

基本はラブストーリーなんですが、そこはそれ、エンターテイメントの新感線の舞台が元ですから。もう大仕掛け&大立ち回りな展開が待っています。ネット上ではあまり良くない評価が多いみたいですが、私は好きですよ、こういうの(^^ゞ
こういう作品は"多少物語に粗さが目立とうが"入り込んで楽しんじゃった方の勝ち、という気がします。

つばきの変身後のクライマックスは、少し展開が平坦になってしまったかな。もう少し時間が長くなってもいいから、後半のエピソードは「これでもか」とばかりに盛り上げて欲しかったかな、と思います。
冒頭、無国籍な感じの祭?の景色はとても私好みで、いい感じの映像でした。

役者さんは皆さん、いいですね~。

出門役の染五郎さんは、動きや見得の切り方が「さすが歌舞伎役者」と思わせるものがありました。立ち回りもカッコいい!実は私、染五郎さんのお顔はあまり好みではないと思っていたんですが、ちょっと認識を改めたいと思います。

つばき役の宮沢りえさんはすごく可憐な感じで、「宿命」をより切なく感じることができたと思います。立ち回りが少し周りの人より見劣りするのは仕方ないかな(笑)


邪空役の渡部篤郎さんは、酷薄な感じが良かったです。
鶴屋南北役の小日向文世さんは、巧いですね~。物語に取り憑かれた男の執念が良く出ていました。
国成役の内藤剛志さんはすごく早く殺されちゃって、ちょっと残念。呪を唱える姿は堂に入ってましたけど。
美惨役の樋口可南子さんは、まさに魔物の美しさ!鬼女ははまり役ですね。
最近ごひいきの大倉孝二さんが出ているのも、私にはうれしかったです。

この物語での「阿修羅」は鬼の王という設定です。
阿修羅の姿は三面六臂(顔が3つに腕6本)。元々はインドの古来からの宗教の神で「アスラ」という争いの好きな鬼神であったそうです。ところが仏教では、お釈迦様に帰依し仏法を守護する者として、夜叉などとともに八部衆に数えられているそうです。
出門が「お前の中に鬼がいるというなら、俺の中にも鬼がいる。」というような内容のセリフをつばきに言うシーンがあるのですが、結局、鬼も神も同じ心の中に住んでいる、ということなのかもしれないですね。

ところで!エンディングで流れるテーマソングは「My Funny Valentine」しかも歌はスティング!ピアノはハービー・ハンコック!
そんなトコに金かけてましたか!
なんでエンディングがこの曲なのかは置いといて、思わず聞きほれてしまいました。
なんでも、スティングが映画に提供した曲を集めたアルバムが出ていて、そこに収録されているそうな。買っちゃおうかな~(^^ゞ

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コメント

>ハイジさん

こんばんは。

> 「最後に出門と最後に剣を交わす時に
> 心が通じ合うのを感じた。
> このままずっと 戦っていたかった。」

りえちゃん、テレビでプロモしてたんですね。
そうですね~。鬼になってしまった以上、2人をつなぐのは戦いしかないわけですものね。
戦っているときだけが2人がつながっている時間というのは、切ないですね。

投稿: うづき | 2005/05/03 00:06

>ジュリアさん

こんばんは♪
私の紹介を見て、面白そうと思ってくださったなら、うれしいです(^.^)

>陰陽師とはまた違った面白さがありそうですね♪
そう、監督さんが陰陽師と同じ監督さんなんですよね~。今回は術をかけるようなところはほとんどなくて、ひたすら「チャンバラ」で戦っておりまする。
宮沢りえちゃんは女盗賊姿とか町娘姿とか、けっこうバリエーションも楽しめます(笑)

投稿: うづき | 2005/05/02 23:58

おはようです!

TVで 宮沢りえちゃんが、
「最後に出門と最後に剣を交わす時に 心が通じ合うのを感じた。
このままずっと 戦っていたかった。」
なんて話していました。
それが妙に印象的で・・・すごくわかる気がしたからです。

時間があったら 私も見たいです。

投稿: ハイジ | 2005/05/02 08:32

おはようございます~!
知りませんでした・・阿修羅城の瞳。
でもうづきさんの紹介を見て興味深々!面白そう~~\(^o^)/

ほんと・・・魔性や鬼は誰の心にもあるのかもしれない。
陰陽師とはまた違った面白さがありそうですね♪
宮沢りえちゃん、サンタフェ時代は本当に天真爛漫な美しさがあったけど
北の国から以降は、透明な美しさが加わりましたよね。和風洋風中華風、どれも合いそう(爆)

スティング、私もけっこう好き♪そっちも楽しみです~(≧∇≦)/
いい映画を教えてもらってよかった~

投稿: ジュリア | 2005/05/02 07:31

こげぱんさん、こんばんは。

読んでくださってありがとう。
宮沢りえちゃんは、本当にかわいかったですよ~。
土曜日のレイトショーで見たのですが、人は少なかったです。コナンの方がたくさん人が並んでました。うちの近所が田舎なだけかもしれませんが(^^ゞ

今年のGW長いですから。私もまたなんか見に行きたいな~と思ってます。

投稿: うづき | 2005/05/02 01:27

こんばんは♪うづきさん☆
こげぱんです(^▽^)
まさにへぇ、です、ほんとにすごい。
「ヴァイブレータ」と「阿修羅城の瞳」、
両方見るのが前より楽しみになってきました。
このHPの情報確認しながら
見そうです。
できれば、このGWで両方見たいです。

投稿: こげぱん☆ | 2005/05/02 00:44

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