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2005/06/28

タイガー&ドラゴン「子は鎹」の回

いよいよ最終回!毎週楽しみにしてたのに、終わってしまいましたよ・・・結局アップが遅れたので2週分続きます(^_^;)
前回、虎児が逮捕されてしまう衝撃の展開でした。今回の最終回はなんと、その逮捕後、3年の月日が流れています。

今回のテーマは竜二と小しん師匠の因縁の演目「子別れ」です。
「子別れ」は上中下とあるそうで、下の部分(別れた妻子との再開)の所だけやる時には「子は鎹(カスガイ)」という演目になるそうです。(「ちくま文庫落語百選より!」て虎児がそば辰さんに言ってましたね^_^)
上は大工の熊五郎が葬式帰りに吉原へ行く話、中は吉原の女郎にほれ込んでしまい、女房子供を追い出す話だそうです。全部やったら2時間ぐらいかかるそうで、今は下だけやるか、上・下の2つに分けて演じられることが多いそうです。


大工の熊五郎の所に番頭さんが仕事を頼みに来ます。2人連れ立って家を出たところで、番頭さんが
「しかし、あんたも心を入れ替えてよく働くようになったなあ。2年前のあんたは、女房子供放り出して吉原の女身請けしてきて。」
「へえ、あの頃はどうかしてました。まあ惚れこんで身請けした女ですが、1日中寝ている始末。追い出そうかと思っているうちに自分から出て行きました。」
「前の嫁さんや子供に会いたくないかい?」
「へえ、子供もだいぶ大きくなったと思いますが。」
その時、番頭さんがびっくりして声を上げた。
「おや、あれはお前のとこの亀ちゃんじゃないか?」
「え?あ、本当だ」
「ほら、早く声をかけて来な!仕事はまた今度でいいから。」
番頭に言われ、おずおずと近づく熊五郎。
「亀、分かるか?父ちゃんだよ。」
「あ!ほんとに父ちゃんだ!」
「大きくなったなあ。お母さんは達者にしてるか?」
「うん。」
亀の話から、女房がまだ再婚せずに一人でいることを知った熊。
「そうだ、亀。小遣いをやろう。」
「え!こんなにもらっていいのかい?」
「母さんには内緒だよ。亀、お前腹はすいてないか?ウナギでも食べに行こう。」
「今日はもう帰らなくちゃ。」
「じゃあ、明日はどうだい?」
「わかった。じゃあ、明日。」

家に帰ってきた亀。父ちゃんにもらったお金が母に見つかってしまう。
「ちょっと、これは何?どこから盗ってきたの!」
「盗ってないよ。もらったんだよ。」
「こんな大金、くれる人があるはずないよ!」
亀がしゃべらないことに業を煮やした母、熊五郎と別れたときにもってきた金づちを持ち出す。
「ほんとのこと言わないのなら、この父さんの金づちでぶつよ!」
「そんなの、死んでしまう!嫌だよ!」
「嫌だったら言いなさい!」
「父ちゃんだよ!父ちゃんがくれたんだ!」
「まあ、あの人が?」
亀からの話で、熊五郎が吉原の女と別れていることや、今は心を入れ替えて真面目に働き、稼いでいることを知る女房。

翌日、女房は亀をウナギ屋に送り出すが、心配でつい覗きに来てしまう。熊五郎はそんな女房を見つけ、2人は再会することに。
「あの時はすまなかった。今はもう心を入れ替えて働いているんだ。許してもらえるだろうか。もう一度一緒にならないか?」
「ええ、いいですよ。」
「本当か?おい亀、お前のお陰で父ちゃんと母ちゃんの縁が戻るんだよ。昔から『子は鎹』というのは本当だなあ。」
「父ちゃん、俺はカスガイかい?」
そこで亀がサゲの一言。
「道理でよく金づちでどつかれます。」

今回はテーマをなぞるというよりは、もう、そのまんま!まさに涙涙の人情話でした。

最終回はいきなり3年後、虎児の出所のシーンから始まります。虎児の出所を出迎えたのはなんとチビTだけ・・・なぜチビTだけなのかはその後わかってきます。
3年間でまわりは大きく変化しています。ドラゴンソーダはなぜだか大繁盛し、半蔵はおでん屋をたたみ、そば辰は結婚し、どん太はジャンプ亭に抱かれたくない男No1の座を奪われ、銀次郎はウルフ商会の力夫を舎弟にして、30人の組員を抱える2代目組長に。
あ、純喫茶よしこは相変わらず変わってませんね(^^ゞ

そして3年間がんばった竜二はいよいよ真打ちになり、どん兵衛の名前を継ぐことに。じゃあ、師匠はどんな名前に?と聞いた虎児にそば辰は「自分で確かめて来い。」と。
泣かせどころだとわかってるんですけどねえ。どん兵衛が「2代目小虎」として高座に上がっているシーンには、やっぱりうるっときてしまいました。しかも演目は「子別れ」。どん兵衛は「人情話はやらない」(猫の皿の回より)から、竜二は小しん師匠にこれを習いに行ったはずなのに、それを高座でやっているということは、何らかの思い入れがあるゆえ、ですよね。虎児との再会を望むどん兵衛の密かな主張なのでしょうか。

しかし、虎児は「会わせる顔がない」と林家亭に戻りません。
虎児はどん兵衛にゆずったから、と迎えにいかなかった組長。真打になろうとしている竜二のために、虎児を迎えに行けないどん兵衛。迎えにいかなかったことを組長に責められて、思わず虎児への思いをぶちまけます。ここも泣かせどころでしたね~。

素直になれない2人を結びつけたのはどん太と竜二でした。そしてついに虎児が3年ぶりの高座へ。

「品川心中」で心変わりをした虎児が、「子は鎹」で再び師匠や一門の仲間達との絆を確かめ合い、もう一度噺家としてやりなおす。満場の客が虎児の復帰を喜んでいるなんて、虎児はなんと幸せな男でしょう。本来なら今日の主役として一世一代の舞台であるはずの竜二まで、主役を虎児に譲ってしまっているのです。

「やっぱり、あんたにはかなわない」(by竜二)

本当に、そう言わせてしまうキャラクターでした(^^)

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