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2005/08/25

韓流ホラー「箪笥」

夏場だからホラー映画を、ということではないのですが・・・

劇場では2004年7月に公開された、韓流ホラー「箪笥」を見ました。売り文句は「号泣ホラー」。スピルバーグがリメイク権を史上最高額で買い取ったことでも話題になりましたね~。
心臓ドッキリなシーンももちろんいくつかあるのですが、全体のつくりとしてはサイコホラーといった感じです。さすがに号泣はしませんでしたが、最後はなんだか悲しい終わりでした。


【あらすじ】
 スミとスヨンの姉妹が郊外の家に戻ってくる。スミは妹のスヨンのことを思いやるやさしい姉。仲のいい姉妹は久しぶりに戻ってきた家のまわりをのびのびと遊びまわる。
 家で2人を迎えたのは、若く美しい後妻のウンジュ。スミはウンジュに対して敵対心をむき出しにする。スヨンはそんな2人の横で怯えるばかり。
 その夜、スヨンがスミのベッドにもぐりこんできた。悪夢を見たというのだ。そのため、スミがスヨンの部屋で眠ることに。ところが、スヨンのベッドで眠ったスミまでもが悪夢を見る。

 それ以来、家の中では何者かの気配が渦巻き始める。スミとウンジュの対立は激しくなって行くが、父・ムヒョンはスミとウンジュの間に入ろうとはせず、ただ傍観するばかり。
 そんな中、段々とウンジュの言動におかしな所が目立ち始め、ついにその矛先はスヨンに向けられるようになってしまう。そのことでさらにスミはウンジュとの対立を深め、緊張状態は頂点に達しようとしていた。

 緊張状態が限界を越えた時、ついに決定的な事件が起き、家の中に巣食っていたものの正体があきらかになる。それはスヨンの部屋に置かれていた箪笥の中に隠されていた。箪笥に隠された家族の悲しい記憶こそがすべての原因だったのだ。開けてはならなかった箪笥の扉が、今開こうとしていた―――

*****


冒頭、映画が始まってまず感じたのは、映像が非常に美しいということです。家に戻ってきた姉妹が近くの湖(池?)に遊びに行くのですが、そのシーンがすごくきれい。一転、家の中に入ると、これがまた薄暗い感じでその対比が見事。姉妹の家は重厚感のある洋館風で、インテリアはおしゃれです。(私はなんとなく横溝正史ミステリーの洋館を思い出してしまったのですけど。)

 突然何かが飛び出したり、黒い影が現われたり、というホラー定番シーンももちろんあります。ただ、映画の売り文句にあった「圧倒的な恐怖」というほど怖くはないですし、そうしたシーンも多くはないですから、ホラーはだめという方もけっこう見られるのではないでしょうか。
 私としてはスミとウンジュの対立関係がどんどん緊張感を増して、精神的に壊れていく感じが怖かったです。このあたりは「シャイニング」的怖さというところでしょうか。(正直言えば、壊れっぷりの怖さでいえば「シャイニング」に軍配が上がりますが。)

 物語としては説明が少なく、あまり詳細が語られません。(これはもちろん意図的なものだろうと思います。)ですので、ぼーっと見ているとあれれれ?となってしまいそう。
 後半についてはネタバレになってしまうので、詳しく述べられないのが本当に残念。でも、びっくりするとともに悲しい事実があきらかになります。
 全体を見て感じたことは、これは「後悔」の物語だということ。後悔から逃れられない思いが時間と空間を歪め、家全体を黒い影で覆ってしまうのです。

 この映画は韓国では誰もが知っている「薔花紅蓮伝」という古典的な怪談話を元にして作られたそうです。日本で言えば、四谷怪談みたいなものなのでしょうか?
 そのうちドリームワークス作成版も公開になるのでしょうか。アジアンホラーのハリウッドリメイク、本当に流行ですね~。

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コメント

ハイジさん、こんばんは。

う~ん、家族が隠そう・忘れよう・としていることが結局は自分達を苦しめているというか?私自身はサイコサスペンス的な題材が好きで、そのあたりの好みにあったので、記事にしました。

でも、結局はホラーの形式。ニガテな方に無理におすすめしようというつもりではありませんので・・・(^^)

投稿: うづき | 2005/08/28 23:56

こんにちは!
ジュリアさん、復帰されましたよ。
良かったです。

さて、これ話題になりましたよね。
でも、怖いというより家族の絆?の話なのですか?
解説の方たちが うづきさんと同じような事を言っていました。

私的には 苦手なので、
多分どんなによくても 観れないかも・・・
ごめんなさい。

投稿: ハイジ | 2005/08/27 14:22

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